2025年7月3日|全体朝礼|黒田専務スピーチ

2025/07/09

チーム発展の基本概念について

どんな業種でも、チームは必ず「形にならない時期」を経て、自律的に成果を生む組織へと成長します。

黒田専務は、チーム形成の4段階モデルと、各フェーズでリーダーが果たすべき役割について詳しくお話されました。

 

【1.形成期Forming 】

  • 特徴:初対面のメンバーがお互いを探り合い、不安や戸惑いが強い。

  • 課題:役割分担や行動ルールが未確定なため、何をすべきか分からず停滞しがち。

  • リーダーのポイント:明確な目標設定と役割提示を行い、心理的安全性を確保する緩やかな場づくりを意識します。

【2.混乱期 Storming 】

  • 特徴:価値観や意見の衝突が顕在化し、方向性のズレや誤解が頻発。

  • 課題:ビジョンやゴールが共有できておらず、エネルギーが散漫になる。

  • リーダーのポイント:対話を促進し、共通のビジョンを再確認。声の大きい意見だけに流されず、本質的な課題を抽出します。

【3.規範期 Norming 】

  • 特徴:行動規範やコミュニケーションルールが確立し、メンバー同士の信頼が育まれる。

  • 成果:役割分担に応じた自走が進み、小さな成功体験から共通言語が生まれる。

  • リーダーのポイント:ルール運用を支援し、成功体験を称賛。情報共有と連携の最適化を図ります。

【4.変態期 Transforming 】

  • 特徴:各人が自律的に連携し、目的達成に向けて自然と最適な行動を取る段階。

  • 成果:個々の強みを活かし合い、呼吸を合わせたような高速連携が可能になる。

  • リーダーのポイント:細かな指示を減らし、メンバーの主体性を尊重。信頼関係を土台にさらなる高みを目指します。

【リーダーへ期待する行動】

  1. フェーズの見極め:現在の段階を把握し、必要なサポート施策を選択する。

  2. 目的の徹底共有:混乱を乗り越えるため、常に「何のためにこのチームなのか」を言語化し続ける。

  3. 振り返りの実践:メンバー脱落や新加入時には、再度形成期へ回帰。過去の経験を活かしながら、何度でも再構築を図る。

  4. 主体性の育成:ルールに依存させず、メンバーが自ら考え判断する環境を整備する。

 

【まとめ】

チームは「形成→混乱→規範→変態」を経て、強固な成長軌道に乗ります。リーダーはこのサイクルを理解し、各フェーズで適切な関わり方を行うことで、組織を持続的に進化させることができます。

目的をぶらさず、何度でも再構築を図りながら、最高のチームを目指しましょう!