ジュニアボード研修レポート ― 実践型ディスカッション ―
アースグループでは、次世代のリーダー候補育成を目的に「ジュニアボード研修」を実施しています。アースグループ各社より選抜された5名の社員が参加し、ディスカッション形式のワークショップを実施しました!社長を含む4名の役員も加わって活発な意見交換を行いました。
今回のテーマは「業績向上に向けての工夫」と「上司としての心がけ」。
現場に即した具体的な課題をベースに、実効性のある改善策やリーダーとしてのあるべき姿について、率直な意見が交わされました。
■ 業績向上に向けての取り組み
まず多くの参加者が共通して挙げたのは、「視野を広げ、課題を多角的に捉える姿勢」の重要性です。日々の業務に追われがちな中であっても、自らの専門領域における強みと弱みを客観視し、改善に向けた行動に結びつけることが求められています。
業績を単なる売上の数字で捉えるのではなく、「誰のどんなニーズに応えていくのか」という顧客視点を持つことの大切さも共有されました。
マーケティング的な思考を養い、同業他社との比較を通じて、自社ならではの提供価値を明確にすることで、より実践的な業績向上に取り組む意識が高まりました。
■ 店舗マネジメントとチームの底上げ
重点課題として浮かび上がったのは、「チーム力の強化」と「現場リーダーの育成」の必要性です。事業部長に多くの判断を依存する文鎮型の組織では、突発的な対応に弱く、継続的な業績改善が難しくなります。
そのため、幹部社員が部下社員やパートリーダーに中核業務を段階的に引き継ぎ、育成していく方針が示されました。
また、材料費・人件費の高騰などの影響で、価格の見直しが避けられない中、数値を用いた「見える化」と、スタッフ全員への経営的視点の共有も必要とされています。現場スタッフと経営課題を共有し、現場に判断材料を与えることがマネジメントの要になると意見が一致しました。
■ 上司としての在り方と自己管理
リーダーに求められる要素として、「軸を持ち、対応を柔軟に変える力」「理念を言動に落とし込む姿勢」が挙げられました。理念や企業の夢をしっかりと自分の中に落とし込み、毎日の行動の中で一貫性を持つことが、周囲への信頼に繋がるとの認識が広まりました。
さらに、「感情と事実の切り分けによる冷静な判断」など、内面の安定がリーダーシップの基盤になるという気づきが得られました。
■ 今後への意識と行動
「理念の共有と体現」「チームに信頼される右腕の育成」「自己変革への継続的な取り組み」——これらは今回の研修で参加者から導き出された共通の目標です。単なる話し合いで終わらせるのではなく、具体的な行動計画として現場に落とし込むことで、個人と組織の成長が期待されます。
今後もジュニアボード研修を継続的に実施し、中核人材の育成と価値観の共有を通じて、未来を見据えた組織力強化を図ってまいります。