頭皮に化粧水はハゲるリスクはある?頭皮の乾燥を防ぐ対策法

頭皮に化粧水はハゲるリスクはある?頭皮の乾燥を防ぐ対策法
【この記事を読むと分かるポイント】
  1. 頭皮に化粧水を使用するとはげるのかについて
  2. 頭皮に適した化粧水選びのポイント
  3. 頭皮を乾燥させないための対策

鏡を見ながら毎日髪の毛をセットする方でも、頭皮まではチェックしていないという方は多いのではないでしょうか?いつのまにか頭皮が乾燥していて、抜け毛や薄毛につながらないかと心配する方は少なくありません。

乾燥した頭皮を保湿するために、普段使用している顔用の化粧水を使用する方もいるようです。頭皮の乾燥は防ぎたいけれど、顔用の化粧水を使用しても問題はないのでしょうか?はげる要因にならないのか、気になるところです。

そこで今回は、頭皮に化粧水を使用すると、はげるリスクがあるのかについて解説します。頭皮に適した化粧水選びのポイントや頭皮を乾燥させないための対策法についても紹介するので、頭皮の乾燥が気になる方はぜひチェックしてください!

頭皮に化粧水を使用するとはげる?

頭皮に化粧水を使用するとはげる?

髪の毛で覆われ数多くの毛穴がある頭皮は、顔の皮ふよりも皮脂腺や汗腺の数が多いのが特徴です。頭皮は顔の皮ふとつながっているとはいえ、顔用の化粧水を使用しても問題ないのでしょうか?

ここでは、頭皮に顔用の化粧水を使用すると、はげるリスクがあるのかについて一緒に確認しましょう。

化粧水ではげるリスクは低い

まず結論から述べると、頭皮に顔用の化粧水を使用することで、抜け毛や薄毛を引き起こすリスクは低いです。

ただし、化粧水に含まれる成分によっては、アレルギー反応により赤みやかぶれ、痒みなどの症状が発生することも考えられます。頭皮は髪の毛があることで目視が難しく、赤みやかぶれなどの異常に気がつきにくい箇所です。そのまま化粧水を使用し続けてしまうと、頭皮環境の悪化を招くおそれがあるため注意が必要です。

頭皮環境が悪化すると、十分な栄養素や酸素が髪の毛まで行き届かず、抜け毛や薄毛を引き起こす可能性があります。頭皮に化粧水を使用した際、異常を感じた場合は、すぐに使用を中止することをおすすめします。

普段から顔に使用している化粧水を頭皮に使用する場合は、過度な心配はいらないでしょう。

化粧水は頭皮の保湿に効果的

化粧水は、頭皮の保湿ケアとして効果的なアイテムです。

化粧水を適度に使用することで、頭皮が保湿され、水分不足やバリア機能の低下を予防します。頭皮を正常な状態に戻し、乾燥により悪化した頭皮環境の改善効果が期待できるでしょう。

頭皮の乾燥により皮脂の過剰分泌が気になる場合も、頭皮が保湿されることでうるおいが戻ります。皮脂の過剰分泌による雑菌の繁殖が抑えられるため、気になる頭皮の臭いを軽減させる効果も期待できます。

頭皮の乾燥を放置する危険性

乾燥した頭皮はフケや痒みをひき起こすだけでなく、外部からの刺激に敏感で傷つきやすい状態です。痒みがあることで、つい掻きむしってしまう方も少なくありません。傷口から細菌が入り込めば、炎症をひき起こす可能性があるため注意が必要です。

頭皮が乾燥した状態が続くと、頭皮を守るため皮脂が過剰に分泌されることがあります。皮脂の過剰分泌は、毛穴つまりをひき起こし、はげる要因になりかねません。

また、健康な髪の毛を育てるためには、十分な栄養素が欠かせません。栄養素は、血流により髪の毛まで届けられます。頭皮には数多くの毛細血管が通っているため、乾燥によって水分が不足すると血行不良を招くおそれがあります。

十分な栄養素が髪の毛まで行き渡らなければ、抜け毛や薄毛を引き起こしかねません。頭皮の乾燥がすぐに抜け毛や薄毛につながるわけではありませんが、頭皮の乾燥は放置せず、適切に対策することが大切です。

頭皮に適した化粧水選びのポイント

頭皮に適した化粧水選びのポイント

ドラッグストアやネットショップをのぞくと、数多くの化粧水が販売されており、どれを選べばいいのか悩んでしまう方もいるでしょう。ここでは、頭皮に適した化粧水選びのポイントをご紹介します。頭皮に使用する化粧水を選ぶ際は、ぜひ参考にしてください。

化粧水に含まれる成分をチェック

乾燥した頭皮には、保湿成分が含まれた化粧水がおすすめです。

頭皮のバリア機能をサポートする成分により頭皮がうるおい、乾燥による頭皮トラブルを予防する効果が期待できます。頭皮の乾燥が気になる方は、パッケージにある成分表記をチェックして化粧水を選ぶようにしましょう。

頭皮の乾燥を防ぐ代表的な保湿成分は、以下の通りです。

保湿性成分について

  1. コラーゲン
  2. セラミド
  3. ヒアルロン酸
  4. ハトムギエキス
  5. エラスチンなど

頭皮の痒みやフケの症状が気になる場合は、抗菌作用や抗炎症作用のある化粧水を選ぶのがおすすめです。

なお、リラックス効果が期待できる香りのよい化粧水を使用したいという方もいるでしょう。しかし、香料をはじめとした添加物が含まれる化粧水は、頭皮の乾燥や頭皮環境の悪化を招く可能性がゼロではありません。

特に、香料や着色料を溶かす作用があるエタノール(アルコール)入りの化粧水は、乾燥を招きやすいため注意が必要です。頭皮の乾燥対策として化粧水を選ぶ際は、エタノール(アルコール)や香料、着色料が入っていない化粧水を選ぶと安心です。

つけ心地をチェック

頭皮に使用する化粧水選びでは、つけ心地もチェックしたいポイントの1つです。つけ心地は、化粧水のテクスチャーにより異なるため、頭皮の乾燥度合いやご自身の好みに合わせて選びましょう。

化粧水のテクスチャーは多く分けて、「とろみのあるタイプ」と水のように「さらさらしたタイプ」の2種類あります。タイプ別のおすすめの人は、下記の通りです。

とろみのあるタイプさらさらしたタイプ
・しっかり保湿したい方
・頭皮への塗りやすさを優先する方
・べたつきが気になる方
・さっぱりしたい方

使いやすさをチェック

化粧水容器の形状もさまざまなタイプが販売されており、それぞれ使いやすさも異なります。代表的な化粧水容器の特徴は、下記の通りです。

形状特徴
ボトルタイプ・ベーシックな形状で種類が豊富
・使用する量が調節しやすい
スプレータイプ・液だれせず、頭皮でも使用しやすい
・まんべんなく塗布しやすい
ポンプタイプ・片手で取り出しやすい
・使用する量が均一にしやすい

水のようなサラサラしたタイプの化粧水は、手に取って頭皮に使用するのは難しいと感じる方も少なくありません。頭皮に塗りづらい場合は、スプレータイプがおすすめです。100円ショップなどでスプレーボトルを購入し、詰め替えて使用すると便利でしょう。

頭皮を乾燥させないための対策法

化粧水で頭皮を保湿すること以外にも、頭皮を乾燥させないためにぜひ知っておきたい対策があります。ここでは、頭皮を乾燥させないための対策法をご紹介します。頭皮を乾燥から守り、健康な髪の毛を育てましょう!

正しい方法でシャンプーする

毎日きちんとシャンプーしている方でも、実は間違った方法でシャンプーしているなんてことも。間違った方法でシャンプーしていると、頭皮の乾燥を招くおそれがあるため注意が必要です。

正しいシャンプーの仕方

  1. 髪の毛を濡らす前にしっかりブラッシングし、髪の毛に付着した汚れや髪の毛の絡まりをとる
  2. ぬるま湯(35〜38度)のシャワーで予洗いする
  3. シャンプーを手に取り、しっかり泡立てる
  4. 手の指の腹を使い、やさしく揉み込むように洗う
  5. 洗い残しがないように、十分にシャワーですすぐ
  6. リンスやコンディショナーを髪の毛にやさしく揉み込み、洗い流す

頭皮の乾燥が気になる場合は、アミノ酸が配合された低刺激シャンプーがおすすめです。

洗髪後のドライヤーは手早くする

濡れた頭皮は、非常にデリケートな状態です。洗髪後は、ドライヤーでできるだけ手早く乾かしましょう。

手早く乾かすポイントは、ドライヤーをかける前にしっかりとタオルで水気を拭き取ることです。髪の毛をこすり合わせないよう、清潔なタオルで挟むようにして水分を拭き取ります。

ドライヤーをかける際は、根元から乾かすと早く乾きやすいです。できるだけドライヤーは頭皮と距離を離して使用し、長時間同じ箇所に熱風があたらないように気をつけましょう。ドライヤーを持つ手を、小刻みに動かしながらかけるのがコツです。

加湿器を使用して湿度を保つ

空気が乾燥していると、頭皮からも水分が奪われるため乾燥する要因となります。

特に空気が乾燥する秋から冬にかけては、室内の空気が乾燥しやすい時期です。長時間過ごす自宅や勤務先などでは、できるだけ加湿器などを利用して、適度な湿度を保つよう心がけましょう。

また、外出時は頭皮を乾燥から守るために、帽子を着用するのもおすすめです。

質の高い睡眠を心がける

頭皮の乾燥を防ぐためには、質の高い睡眠も欠かせません。質の高い睡眠は、頭皮の新陳代謝を促進する効果が期待できます。新陳代謝が活発になると、頭皮の角質層にあるバリア機能を正常に戻す働きが期待でき、頭皮の乾燥予防につながります。

枕やマットレスなどの寝具にこだわったり、寝室に遮光カーテンを取り付けたりなど、就寝環境を整えるのもおすすめです。質の高い深い眠りにつけるよう工夫しましょう。

十分な水分摂取を心がける

1日の水分摂取量が不足していると、体内の水分量が足りず、頭皮も乾燥しやすくなります。年齢や体重などにより1日の水分摂取量は異なるため、ご自身に適した水分量を摂取することが重要です。

成人が1日に必要な水分目安量の計算式は、以下の通りです。

【必要な水分目安量の計算式】
体重(kg)×年齢別必要水分量(ml/kg/日)=必要水分量(ml/日)

【1日あたりの年齢別必要水分量】
22歳~54歳:35ml/kg55歳~64歳:30ml/kg65歳以上:25ml/kg

参考:株式会社meiji「経腸栄養の基礎シリーズ」

まとめ

頭皮が乾燥した状態が続くと、頭皮環境を悪化させ、抜け毛や薄毛につながるおそれがあります。頭皮の乾燥は放置せず、適切に対策することが大切です。頭皮に顔用の化粧水を使用することで、抜け毛や薄毛を引き起こすリスクは低いです。頭皮の乾燥が気になる場合は、化粧水でしっかり保湿してあげましょう。

しかし、抜け毛や薄毛の原因は頭皮の乾燥だけではありません。抜け毛や薄毛が気になる場合は、根本的な原因を知ることが大切です。

薄毛専門のサロンやクリニックでは、一人ひとりの頭皮や髪の毛の状態をチェックし、頭皮状態にあった治療法やアドバイスがもらえます。無料相談を実施しているサロンやクリニックも多いため、一度相談してみてみてはいかがでしょうか?