- AGAをひき起こす要因と治療のメカニズム
- AGA治療は一生続けるべきなのかについて
- AGA治療薬以外の薄毛対策
AGA（男性型脱毛症）は、適切なAGA治療とケアを行うことで進行を遅らせ、改善が期待できる脱毛症です。しかし、いざAGA治療を始めるとなると、色々な不安や疑問があってなかなか踏み出せない…なんて方も少なくありません。
特に、「治療を始めたら、一生続けなければならないのだろうか？」という疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、AGA治療は一生続けるべきなのかについて詳しく解説します。AGA治療薬以外の薄毛対策についてもご紹介します。AGAと向き合い、自分に合った対策を見つけるために、ぜひ最後までお読みください！
AGAの原因・メカニズムとは？
AGA治療を始める前に、まずAGAをひき起こす要因を知っておくことが大切です。
AGAをひき起こす最大の要因は、男性ホルモンであるDHT（ジヒドロテストステロン）です。男性ホルモンのテストステロンが、頭皮の酵素5αリダクターゼによってDHTに変換されます。
DHTが毛髪の成長を司る毛乳頭細胞の受容体と結合すると、脱毛を促す信号が出され、ヘアサイクルが短縮化します。髪は十分に成長しないうちに抜け落ち、新しく生える髪も細く弱くなるため、薄毛が進行します。
AGAの発症に深く関わっているのが、遺伝的要因です。5αリダクターゼの活性や受容体の感受性は遺伝する可能性があり、AGAのリスクを高めることが考えられます。
AGA治療は一生続けるべき？辞めることはできる？
結論から述べると、AGA治療は一度始めたら一生続ける必要があります。なぜAGA治療は一生続ける必要があるのでしょうか？ここでは、AGA治療のメカニズムについて一緒に確認しましょう。
AGA治療の目的
現在のAGA治療は、以下の二つの側面からアプローチすることで、AGAの進行を食い止め、改善を目指します。
- 抜け毛を促すDHTの抑制
- 発毛を促す頭皮環境の整備と活性化
AGA治療の目的は、AGAの根本的な原因であるテストステロンや5αリダクターゼそのものをなくすことではありません。あくまで、AGAの進行を遅らせたり、発毛を促したりすることが目的です。
そのため、治療を中断すると、再びDHTの影響が強まり、ヘアサイクルが乱れ、薄毛が進行してしまう可能性があります。つまり、効果を維持するためには継続的な治療が必要であるということです。
AGA治療薬の種類
AGA治療に用いられる治療薬は、内服薬と外用薬の2種類あります。治療薬によって、それぞれ作用するメカニズムが異なります。
代表的なAGA治療薬は、以下の通りです。
①フィナステリド（内服薬）
フィナステリドは、5αリダクターゼという酵素の働きを阻害する内服薬です。
テストステロンを、AGAの主な原因物質であるDHT（ジヒドロテストステロン）に変換する役割を持っています。特に、II型5αリダクターゼの働きを抑えることで、頭皮におけるDHTの濃度を低下させます。
ヘアサイクルの正常化を促し、抜け毛の進行を遅らせる効果が期待されています。
②デュタステリド（内服薬）
フィナステリドと同様に5αリダクターゼの働きを阻害する内服薬で、I型とII型両方の5αリダクターゼに作用します。
フィナステリドよりもDHTの産生抑制効果が高いとされており、より高いAGAの進行抑制効果が期待されています。
③ミノキシジル（外用薬・内服薬）
ミノキシジルは、血管拡張作用を持つ外用薬および内服薬です。
頭皮に直接塗布することで、毛包周辺の血流を改善し、毛乳頭細胞や毛母細胞への栄養供給を促進します。毛母細胞の活性化を促し、ヘアサイクルの成長期を延長させることで、発毛を促進する効果が期待されています。
内服薬は外用薬よりも効果が高い反面、副作用のリスクも高まります。
上記の治療薬は、医師の判断のもとで選択・処方されるのが原則です。効果や副作用、使用方法などを十分に理解し、医師の指示に従って使用しましょう。
AGA治療薬は減らしてもいい？
AGA治療を継続する中で、薬の量を減らしたいと考える方もいるでしょう。
一定の効果が得られた場合、医師と相談の上で服用量を減らすことは検討できます。
たとえば、フィナステリドとミノキシジル外用薬を併用しているケースでは、ミノキシジルの効果が出ていれば、医師の判断のもとでミノキシジルの使用頻度や濃度を徐々に減らしていくなどの方法が考えられます。
最終的にミノキシジルの使用を中止することも、医師との相談次第では可能です。
ただし、自己判断での減量は絶対に避けてください。自己判断で減量してしまうと、せっかく得られた発毛効果が薄れたり、薄毛が再び進行したりする可能性があります。
もし、治療薬の減量を検討したい場合は、必ず担当の医師に相談し、指示に従って慎重に進めましょう。治療をやめたい場合も同様に、まずは医師に相談することが大切です。
AGA治療を中断したい理由とは
AGA治療を続けている中で、様々な理由から治療の中断を考える方がいらっしゃいます。ここでは、AGA治療を中断したいと思う代表的な理由をご紹介します。
1.効果を実感できなかった
AGA治療は、効果を実感するまでに時間がかかる場合があります。
一般的に、内服薬であれば3か月以上、外用薬であれば半年以上の継続使用が推奨されています。
しかし、治療を継続しても期待したような発毛効果や抜け毛の減少が見られない場合、「このまま続けても意味がないのではないか？」と感じてしまうことがあります。
2.治療費の負担
AGA治療は、保険適用外となることがほとんどです。治療にかかる費用は、全額自己負担となります。内服薬、外用薬、定期的な診察料など、長期にわたる治療費の負担は決して小さくありません。
特に、複数の治療薬を併用している場合や高額な治療を受けている場合は、経済的な負担が大きくなり、治療の継続を困難に感じる方もいます。
「毎月の支払いが厳しい」「他のことにお金を使いたい」といった理由から、治療の中断を検討することがあります。
3.副作用のリスク
AGA治療を検討する際は、副作用のリスクについても十分に理解しておく必要があります。AGA治療薬には、稀ではあるものの副作用のリスクが存在することを知っておきましょう。
AGA治療薬の代表的な副作用は、以下の通りです。
| AGA治療薬 | 代表的な副作用 |
|---|---|
| フィナステリド、デュタステリド（内服薬） | ・性機能に関する副作用（性欲減退、勃起不全など） ・肝機能障害など |
| ミノキシジル（外用薬） | ・頭皮のかゆみ ・かぶれ、赤みなどの皮膚炎 ・全身性の多毛など |
4.ライフスタイルの変化
人生には様々な変化が訪れます。結婚、出産、転勤、引っ越しなど、ライフスタイルの変化がAGA治療の継続に影響を与えることがあります。
①妊娠・出産
パートナーが妊娠した場合、内服薬の成分が胎児に影響を与える可能性があるため、治療を中断せざるを得ないことがあります。また、育児に時間や費用がかかるようになり、治療を続けることが難しくなるケースもあるでしょう。
②転勤・引っ越し
通院していた医療機関へのアクセスが困難になったり、新しい環境での生活に慣れるまで治療を続ける余裕がなくなったりすることがあります。
③経済状況の変化
転職や失業などにより収入が減少した場合、治療費がより負担に感じやすいでしょう。
④価値観の変化
年齢を重ねるにつれて、薄毛に対する考え方や優先順位が変わり、「もう治療にこだわらなくてもいいかな」と感じるケースも少なくありません
自分に合った薄毛対策を！AGA治療薬以外の選択肢
薄毛対策はしたいけれど、AGA治療薬に抵抗がある、あるいは副作用が心配という方もいるでしょう。
実は、AGA治療薬以外にも薄毛に対処するための様々な治療法や対策があります。自分に合った治療法を選択するためにも、ぜひ知っておきましょう。
AGA治療薬以外の選択肢としておすすめの薄毛治療は、以下の通りです。
| 治療法 | 特徴 |
|---|---|
| 低出力レーザー治療（LLLT） | ・低出力のレーザーを頭皮に照射することで、毛母細胞を活性化し、血行を促進する効果が期待できる ・自宅で使用できる機器やクリニックでの照射治療がある |
| 自毛植毛 | ・自分の健康な毛髪を、薄毛部分に移植する外科手術 ・医療機関で施術を受ける必要がある ・効果を実感しやすい一方、費用やダウンタイムが必要 |
| メソセラピー・HARG療法 | ・成長因子や毛髪に必要な栄養成分を直接頭皮に注入する ・医療機関で施術を受ける必要がある ・複数回の施術が必要となる場合がある |
| 発毛サロン | ・専門的な知識を持ったスタッフによる施術が可能 ・様々な方法で頭皮環境を整え、毛髪の健康を維持することを目的とした施術を行う |
特に、AGA治療薬に抵抗があるという方におすすめなのが発毛サロンです。
発毛サロンでは、薬を使わない薄毛治療を希望する方に向けて、様々なアプローチを提供しています。薬を使用しないため、副作用のリスクを避けることが可能です。一人ひとりの頭皮や毛髪の状態、薄毛の進行度合い、生活習慣などを丁寧にカウンセリングし、それぞれに合わせたオーダーメイドのケアプランを提案してくれます。
まずは無料カウンセリングや体験コースなどを利用して、サロンの雰囲気や施術内容を試してみてはいかがでしょうか？
まとめ
AGA治療は、進行を遅らせ改善も期待できますが、効果の維持には継続的な治療が必要です。治療薬を減らしたい、もしくは中断したい場合は医師に相談することが不可欠です。
もし、AGA治療薬の副作用が心配という場合は、発毛サロンに相談することをおすすめします。発毛サロンでは、ご自身の希望や状態に合った対策を提案してくれます。まずは無料体験などを活用し、自分に合った薄毛対策を探してみましょう。
