クセ毛をストレートにする縮毛矯正。
サラサラのストレートヘアにしたい方にとって、人気のある施術です。
しかし、縮毛矯正では薬剤と高温のアイロンを使用して、クセ毛を強制的にストレートにするため、頭皮への悪影響を心配する方も多いようです。将来、はげる要因につながらないかと不安に感じる方は少なくありません。
そこで今回は、縮毛矯正が原因でハゲることがあるのかについて解説します。縮毛矯正する前に知っておきたい注意点や薄毛が気になる場合の対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
縮毛矯正が原因ではげることはあるの?

結論から言うと、適切な施術とケアを行えば、縮毛矯正ではげる心配はほぼありません。
縮毛矯正は、専用の薬剤を髪の毛に塗布し、熱を加えることで、髪の毛をまっすぐに矯正します。施術の際、薬剤が頭皮に付着したり、高温のアイロンが頭皮に直接当たったりすることがなければ、頭皮に悪影響を及ぼすことはないでしょう。
縮毛矯正をセルフで行う方もいますが、はげるリスクを考えるなら、信頼のおけるプロの美容師に任せるのが安心です。
縮毛矯正後に薄毛になったと感じる理由とは?

縮毛矯正の施術後、希望どおりのサラサラストレートヘアになったのに、「なんだか髪の毛が薄くなったような気がする…」という方は少なくありません。
ここでは、縮毛矯正後に髪の毛が薄くなったと感じる理由を一緒に確認しましょう。
1.髪の毛のボリューム感が減ったから
縮毛矯正することで、髪の毛がまっすぐになり、髪の毛全体のボリューム感が抑えられます。これにより、頭皮が透けて見えやすくなり、薄毛のように感じてしまうことがあります。
もともとクセが強い方は髪の毛が広がりやすいため、ボリュームが出やすいです。施術後、クセ毛がストレートになることで、以前よりも大分すっきりし、見た目のギャップに驚く方も少なくありません。
特に髪の根元のボリュームが減ると、分け目がはっきりしやすく、さみしい印象を与えやすい傾向があります。髪の毛の量は以前と変わらないのに、薄毛になったと感じやすいでしょう。
2.髪の毛が細くなる
縮毛矯正の薬剤やアイロンの熱によって、髪の毛がダメージを受け、細くなることがあります。髪の毛が細くなると、切れ毛や抜け毛を引き起こすおそれがあります。
しかし、これは一時的なもので、施術後しっかりケアすることで、数週間程度で落ち着くことがほとんどです。
3.心理的な要因
クセがなくなって髪の毛全体のボリュームが減り、見た目が変わったことにショックを受け、心理的に薄毛を気にしすぎる場合があります。以前は気にしていなかった抜け毛も、縮毛矯正したことで薄毛が心配になると、つい気になってしまう…なんてことも。
髪の毛は毎日生まれ変わっており、健康な人でも1日100本程度は抜け落ちていると言われています。抜け毛の量が気になるという方でも、実は正常の範囲内で心配のいらないケースがほとんどです。
縮毛矯正する前に知っておきたい6つの注意点

理想の髪型に近づけるために縮毛矯正したのに、薄毛が気になるようになってしまった…なんてことは、できることなら避けたいところです。ここでは、縮毛矯正する前にぜひ知っておきたい注意点を一緒に確認しましょう。
1.セルフでは行わない
市販の薬剤を使用し、セルフで縮毛矯正をする方もいます。しかし、縮毛矯正の施術は、髪質やクセの具合に合わせて施術する必要があり、高い技術が求められます。
プロの美容師であっても難しいと言われる施術の1つで、素人では失敗する可能性も高いです。
どんなに気をつけていても、施術中に薬剤が頭皮に付着したり、高温のアイロンが頭皮にあたったりすることも考えられます。セルフでの縮毛矯正は、行わないことをおすすめします。
2.髪の毛と頭皮の状態をチェックする
縮毛矯正の施術前には、必ず髪の毛と頭皮の状態をチェックしましょう。
髪の毛がダメージを受け弱っていたり、頭皮に炎症や傷があったりする場合は、施術を控えることをおすすめします。
3.信頼のおける美容師を探す
縮毛矯正する際は、信頼のおける美容師に任せましょう。普段から通っている美容院の美容師であれば、あなたの髪質やクセの強さなども把握しているため安心です。
また、ネットで縮毛矯正を得意とする美容院を探し、口コミ評価を参考にして選ぶのもおすすめです。
4.なりたい髪型をしっかり伝える
信頼のおける美容師が見つかったら、自分がなりたい理想の髪型をしっかり伝えましょう。
なりたい髪型の写真を持参し、細かいイメージは口頭で伝えます。写真はフロント・サイド・バックなど複数枚用意できるとベストです。特に、薄毛が気になる場合は、トップや分け目などにボリュームを残したいなど、詳細にリクエストするのが失敗しないコツです。
美容師と認識のズレが起こらないよう、コミュニケーションはしっかり行いましょう。
5.負担の少ない薬剤を使用する
薄毛のリスクが心配な方は、事前に美容師に相談し、髪の毛や頭皮に負担が少ない薬剤を使用してもらうのも1つの方法です。
縮毛矯正の薬剤に含まれる主な成分は、以下の通りです。
- チオグリコール酸
- システアミン
- システイン
- チオグリコール酸グリセリン
- プチロラクトンチオール
- チオグリセリン
薬剤は、髪の毛や頭皮の状態を見ながら美容師が混ぜ合わせて施術します。さらに、薬剤のpHを測って、アルカリ性から酸性などに調整するのが一般的です。
できるだけ負担の少ない薬剤を使用して施術することで、髪の毛と頭皮へのダメージを抑えることが可能です。
6.施術回数を減らす
プロの美容師による適切な施術であれば、縮毛矯正ではげる心配はほとんどないでしょう。
とはいえ、施術による髪の毛や頭皮へのダメージがまったくないというわけではありません。短期間に何度も施術を行えば、当然、頭皮や髪の毛へのダメージが大きくなり、薄毛のリスクが高まります。
1度施術した後は、1か月半〜2か月以上は空けるようにしましょう。
薄毛が気になる方であれば、3か月程度は次の施術を行わないことをおすすめします。クセがそこまで気にならないのであれば、半年~1年くらいの期間を空け、なるべく施術回数を減らすのも薄毛のリスクを軽減させるポイントです。
縮毛矯正で薄毛が気になる場合の対処法

縮毛矯正後、適切なケアや対処法を行うことで薄毛のリスクを軽減することができます。
ここでは、縮毛矯正した後に、薄毛が気になるという場合の対処法を紹介します。美しいストレートヘアを楽しみながら、健康な髪の毛を維持しましょう。
適切なヘアケアを行う
縮毛矯正をした後は、しっかりとヘアケアすることが重要です。
ただし、縮毛矯正の施術直後は、薬剤で髪の毛が柔らかくなっています。摩擦や刺激に弱いデリケートな状態のため、施術当日のシャンプーは控えてください。また、髪の毛を濡らしたり、ゴムで縛ったりするのも避けましょう。
縮毛矯正後は、髪の毛や頭皮にやさしいアミノ酸系の低刺激シャンプーがおすすめです。洗髪後の濡れた髪の毛は、ドライヤーを使用して、できるだけ手早く乾かしましょう。清潔なタオルで挟むようにして水気を拭き取ってから、ドライヤーを使用すると、手早く乾かすことができます。
また、ドライヤーを使用する前に洗い流さないトリートメントを使用するのもおすすめです。ドライヤーの熱から、髪の毛を守ってくれる効果が期待できます。
生活習慣を改善する
縮毛矯正後の薄毛が気になるという方は、生活習慣の見直しを検討しましょう。睡眠不足や偏った食生活など不規則な生活、運動不足、過度なストレスは、薄毛の進行を促進させる要因です。
特に、健康な髪の毛を育てるためには、規則正しい食生活が欠かせません。様々な食材から、バランスよく栄養素を摂取できるよう毎日の献立を工夫しましょう。ウォーキングや筋トレなどの適度な運動習慣も大切です。夜はぐっすり眠れるよう、睡眠環境にも気を配りましょう。
また、ストレスも薄毛を引き起こす要因の1つです。日ごろからこまめにストレス発散して、溜めこまないことも大切です。
サロンやクリニックに相談する
縮毛矯正したことで薄毛が気になりだしたという方は、何らかの原因で薄毛が進行している可能性があります。
薄毛が気になる場合は、サロンやクリニックに相談することをおすすめします。薄毛の原因は、生活習慣やストレス、遺伝など、様々なことが考えられます。特に、進行性の脱毛症である「AGA(男性型脱毛症)」は、早期発見・早期治療が効果的です。
薄毛対策は、まず薄毛や抜け毛の根本的な原因を知ることが重要です。サロンやクリニックでは、一人ひとりの頭皮や髪の毛の状態をチェックし、頭皮状態にあった治療法やアドバイスがもらえます。
まとめ
適切な施術とケアを行えば、縮毛矯正ではげる心配はほぼありません。縮毛矯正は、セルフでは行わず、信頼のおける美容師に施術してもらいましょう。薄毛が心配な場合は、美容師に自分のなりたいイメージをしっかり伝えることが大切です。
縮毛矯正後に薄毛が気になる場合は、適切なヘアケアはもちろん、生活習慣の改善を心がけましょう。どうしても薄毛が気になる場合は、サロンやクリニックに相談することをおすすめします。サロンやクリニックでは、薄毛や抜け毛の原因に合わせ、一人ひとりの髪質や頭皮に合ったケア方法や対策方法を提案してくれます。無料相談を実施しているサロンやクリニックも多いため、一度相談してみてはいかがでしょうか?