ヘアワックスでハゲる?抜け毛や薄毛を防ぐヘアワックスの正しい使い方

ヘアワックスでハゲる⁈抜け毛や薄毛を防ぐヘアワックスの正しい使い方

身だしなみやおしゃれのために、ヘアワックスを使用してスタイリングしている方は多いでしょう。数ある整髪料の中でも、スタイリングのしやすさからヘアワックスは人気を集めています。

一方で、油分が含まれているヘアワックスは、ベタつきが気になるという方も少なくありません。髪の毛や頭皮がベタついていると「もしかしてハゲてしまうのでは…」と心配になる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、ヘアワックスと抜け毛や薄毛の関係性について詳しく解説します。また、ヘアワックスの正しい使い方についてもご紹介するので、抜け毛や薄毛が気になる方はぜひ参考にしてください!

ヘアワックスはハゲる要因になる?抜け毛や薄毛との関係性

ヘアワックスはハゲる要因になる?抜け毛や薄毛との関係性

身だしなみやおしゃれのためにヘアワックスを使って髪の毛を整えているのに、ハゲてしまっては不本意ですよね。
そもそも、ヘアワックスがハゲる要因になるというのは本当なのでしょうか?

ここでは、ヘアワックスが髪の毛や頭皮に及ぼす可能性がある理由について解説します。

ハゲる要因その①:毛穴詰まりによる頭皮環境の悪化

 ヘアワックスでスタイリングした髪の毛はベタついた状態のため、ほこりやゴミなどが付着しやすいといえるでしょう。髪の毛に付着したほこりやゴミが、頭皮の毛穴にまでついてしまうと、毛穴詰まりをひき起こしてしまう可能性があります。

また、ヘアワックスを必要以上につけ過ぎている場合、頭皮の毛穴を覆ってしまうことも考えられます。油分が含まれるヘアワックスが毛穴を塞いでしまうと、過剰な皮脂分泌やフケの発生などを引き起こす可能性が高いです。

さらに、毛穴が詰まった状態では、毛根の先端に集まっている毛細血管の働きを弱めてしまいます。髪の毛に十分な栄養を届けられないことで、頭皮環境が悪化し、抜け毛や薄毛の要因になると言えるでしょう。

ハゲる原因その②:ヘアワックスに含まれる合成界面活性剤

ドラッグストアやネットショップには、さまざまな種類のヘアワックスが並んでいます。ヘアワックスには、スタイリングしやすいように髪の毛を柔らかくする「合成界面活性剤」が含まれていることがほとんどです。

合成界面活性剤は、大きく「天然系合成界面活性剤」と「石油系合成界面活性剤」の2つに分けられます。多くのヘアワックスに含まれるのが、石油系合成界面活性剤です。

石油などを原料にして作られている石油系合成界面活性剤は、水分と油分を一体化させる性質があり、ヘアワックスを柔らかい状態に保つためには不可欠な成分です。

しかし、石油系合成界面活性剤は、髪の毛の主成分であるたんぱく質を破壊する恐れがあるとされています。

石油系合成界面活性剤が含まれるヘアワックスの使用は、たんぱく質から構成されている髪の毛にダメージを与えることが考えられます。

ヘアワックスを使用する際に注意すべきポイント

ヘアワックスを使用する際に注意すべきポイント

スタイリングに欠かせないヘアワックスですが、抜け毛や薄毛の要因になるのであれば、使用をためらってしまうという方もいるかもしれません。ヘアワックスでハゲないためには、いくつか注意したいポイントがあります。

以下では、ヘアワックスの正しい使い方について詳しく解説します。ヘアワックスを使用する際は、ぜひ参考にして抜け毛や薄毛を予防しましょう。

ポイントその①:地肌につけない

抜け毛や薄毛が気になるなら、地肌にヘアワックスをつけないようにしてください。特に、合成界面活性剤を含むヘアワックスの場合は、できるだけ地肌を避けて髪の毛だけにヘアワックスをつけるように心がけましょう。

手のひらにヘアワックスをとり、よくなじませたあと、毛先を中心に揉み込むようにつけるのがポイントです。

また、ヘアワックスにより固められた髪の毛は蒸れやすく、暑い季節などは頭皮に汗をかくこともあるでしょう。蒸れた状態の頭皮環境は、毛穴にヘアワックスの油分が詰まりやすいため注意が必要です。

地肌にヘアワックスが付着すると髪の根元へのダメージが大きく、抜け毛や薄毛につながりかねません。

ポイントその②:つけ過ぎない

ヘアワックスは少量でも十分スタイリング効果があります。抜け毛や薄毛を予防するためにも、ヘアワックスのつけ過ぎに注意しましょう。

ヘアワックスを、ジェルやムースなど他の整髪料と同じように使っていませんか?ヘアワックスはジェルやムースとは異なり、ごく少量でスタイリングできるのが特徴です。

前述した通り、ヘアワックスに含まれる合成界面活性剤は、健康な髪の毛に欠かせないたんぱく質を破壊する働きがあります。ヘアワックスの量が多ければ、当然、髪の毛に付着する合成界面活性剤の量も増え、髪の毛へのダメージも大きくなります。

ヘアワックスの使用量は、10円玉程度が適量です。もし、ヘアワックスの量が足りないと感じたときは、少しずつ足していきましょう。

ポイントその③:つけたまま就寝しない

抜け毛や薄毛を予防するためには、ヘアワックスをつけたまま就寝するのは絶対に避けましょう。

髪の毛を洗わずにそのまま就寝してしまうと、髪の毛だけでなく頭皮へのダメージも大きくなります。髪の毛がまくらなどで擦れて、髪の毛のたんぱく質が壊されたり、頭皮に合成界面活性剤が付着したりします。

また、一日外出して過ごした後の頭皮には、皮脂汚れはもちろん目に見えないほこりやゴミが付着しているものです。洗髪せずに就寝してしまうと地肌の毛穴が詰まり、時間の経過とともに雑菌が繁殖してしまうおそれがあります。

ヘアワックスをつけた日は、しっかりと洗髪し、ヘアワックスや汚れを落とし頭皮環境を清潔にしてから就寝しましょう。

ポイントその④:ヘアワックスをつけない日を設ける

ヘアワックスを毎日使っていると、頭皮へのダメージが気になるという方は多いのではないでしょうか?

抜け毛や薄毛を防ぐためには、できるだけ髪の毛を休ませてあげることが大切です。髪の毛にとっては、整髪料など何もつけないのがベストな状態です。自宅で過ごす日や休日はヘアワックスを使わず、自然な状態を保つようにしましょう。

週に1〜2日くらいは、ヘアワックスを使わずに髪の毛や頭皮を休ませるのもおすすめです。

抜け毛や薄毛が気になる場合は、美容院などでヘアワックスを必要としないヘアスタイルにしてもらうのもいいでしょう。

ポイントその⑤:天然由来のヘアワックスを使用する

市販されているヘアワックスは、化学合成成分が含まれているものがほとんどです。肌が弱い方などのなかには、炎症や痒疹などの肌トラブルをひき起こしてしまう方も少なくありません。

健康志向が高まる近年、食品や化粧品など原材料に天然成分を使用したオーガニック商品が人気を集めています。ヘアワックスなどの整髪料でも、天然成分のみを使用したオーガニック商品は増えています。

化学合成成分不使用の天然有機素材が使われているため、髪の毛や頭皮に優しいのが特徴です。美容院や化粧品専門店などをはじめとした一部店舗で販売されています。

一般的な化学合成成分が含まれるヘアワックスと比べて刺激が弱いため、肌が弱い方でも安心して使用できます。抜け毛や薄毛が気になる方にもおすすめです。

抜け毛を予防するへアワックスを落とす5つのステップ

抜け毛を予防するへアワックスを落とす5つのステップ

ヘアワックスは、髪の毛をまとめやすくする性質がある一方で、吸着しやすく取れにくいのが特徴です。水で洗い流すだけでは、完全に落としきれません。とは言え、髪の毛や頭皮をゴシゴシと洗い過ぎてもダメージを与えてしまいます。

ヘアワックスを使っている方の中には、普段通りの洗髪で「きちんと落としきれているのだろうか?」と不安に感じている方もいるでしょう。

ここでは、ヘアワックスの正しい落とし方の手順を5つのステップに分けて分かりやすく解説します。正しい方法できちんとヘアワックスを落とすことで、頭皮環境が改善され、抜け毛や薄毛の予防につながります。

ステップ①:ぬるま湯で髪全体を洗う

まず、ぬるま湯のシャワーで頭皮と髪の毛の汚れを丁寧に洗い流します。温度は、頭皮に負担をかけないために、体温よりやや高めの38度くらいがおすすめです。

熱めのお湯が好きな方も多いですが、ヘアワックスを落とす際に41度以上のお湯を使うと頭皮の乾燥を招くおそれがあります。頭皮が乾燥すると、フケやかゆみの原因になるため注意が必要です。

ステップ②:シャンプーの前にトリートメントでワックスを落とす

シャンプーは、髪の毛に付着したほこりや皮脂は落とせますが、油分が含まれたヘアワックスまで完璧に落とせるわけではありません。

ヘアワックスを落とすためには、トリートメントが効果的です。髪の毛に付着しているヘアワックスの油分と、トリートメントに配合されている油分が結合することで、ヘアワックスが落ちやすくなります。

手に取ったトリートメントを、ぬるま湯で予備洗いした髪全体にもみ込みながらムラなくつけていきます。そのまま3〜5分間くらい、髪全体にトリートメントがなじむまで待ちましょう。

ステップ③:すすぎ残しが無いように丁寧に洗い流す

トリートメントが髪全体になじんだら、ぬるま湯でしっかりと洗い流します。ヘアワックスの成分が残らないようにしっかりと洗い流すのがポイントです。洗い残しがあると、シャンプーの泡立ちが悪くなります。

「十分洗い流せたかな…」と思ってから、あともう少しだけ洗い流すくらいがちょうどいいかもしれません。シャンプーをしっかり泡立てるためにも、トリートメントのすすぎは時間をかけて丁寧に行いましょう。

ステップ④:シャンプーを使って丁寧に洗う

トリートメントをぬるま湯で洗い流したら、普段通りシャンプーを使って洗います。

シャンプーで洗う際は、髪の毛を擦り合わせるようにしてはいけません。濡れた髪の毛はとてもデリケートで、摩擦によるダメージを受けやすい状態です。ゴシゴシと強く洗うと、髪の毛を傷めてしまう可能性があります。また、頭皮から必要以上に油分が失われてしまうと乾燥して頭皮が傷付きやすく、抜け毛や薄毛につながります。

また、シャンプーの使用量を増やしても、ヘアワックスや汚れが落としやすくなることはありません。シャンプーはしっかりと泡立てることで、泡が髪の毛の油分を包み込み、汚れを落としてくれます。

シャンプーを手に取って、しっかりと泡立てたら、指のはらを使いやさしく地肌と髪の毛を洗いましょう。シャンプーの量が多く洗い残しがあると、頭皮にダメージを与えかねません。適量を守り、しっかり洗い流すようにしてください。

また、ヘアワックスを完全に落としたいからといって、シャンプーを繰り返す必要はありません。頭皮の乾燥や髪の毛がパサつく原因にもなります。頭皮の皮脂を必要以上にとらないことも大切です。

ステップ⑤:仕上げに再度トリートメントする

シャンプーを洗い流したら、再度トリートメントをつけ洗い流します。

ステップ②のトリートメントは、ヘアワックスを落とすのが目的です。仕上げのトリートメントは補修効果や髪の毛のツヤ出しのために使用します。

仕上げのトリートメントは、傷みやすい毛先を中心に根元を避けてつけるようにしましょう。トリートメントは、髪の毛に栄養を与えるために使用するため、頭皮につける必要はありません。

トリートメントが頭皮に付着したままだと毛穴を塞いでしまうことも考えられます。トリートメントは、できるだけ頭皮に付着しないよう心がけましょう。

ただし、トリートメントの種類によっては、地肌に塗るタイプもあるため使用方法は事前に確認してください。

まとめ

スタイリングしやすく手軽なヘアワックスは、身だしなみを整えるために便利なアイテムです。

しかし、ヘアワックスに含まれる石油系合成界面活性剤は、髪の毛の主成分であるたんぱく質を壊す働きがあります。また、ヘアワックスが頭皮の毛穴に詰まることで頭皮環境が悪化し、抜け毛や薄毛をひき起こす要因になりかねません。

とは言え、正しくヘアワックスを使えば、そんなに心配する必要はないでしょう。今回ご紹介した正しいヘアワックスの使い方と落とし方をぜひ参考にして、上手にヘアワックスを使いこなしてください。