10代でも薄毛になる？若ハゲの原因と中高生におすすめの薄毛対策

2025.03.15

発毛に役立つ知識

【この記事を読むと分かるポイント】

若ハゲの特徴
10代の若ハゲを引き起こす要因
若ハゲの対策

薄毛に悩むのは、中高年だけではありません。近年、若年層の薄毛は増加傾向にあり、10代でも薄毛に悩む人は少なくありません。若ハゲは、見た目の印象を大きく左右するため、10代であれば精神的な負担も大きいでしょう。

そこで今回は、10代の若ハゲの要因と中高生におすすめの薄毛対策について詳しく解説します。10代で薄毛の進行が心配な方は、ぜひチェックしてください！

10代でも髪が薄くなる？若ハゲの特徴

10代でも髪が薄くなる若ハゲの症状とは、一体どのような特徴があるのでしょうか？
ここでは、若ハゲの特徴について一緒に確認しましょう。

10代の若ハゲは珍しくない

薄毛は、中高年以上の男性に起きる症状と考える方は多いかもしれません。しかし、医学的には体質や遺伝によって10代から薄毛になる可能性は十分にあり得ます。

薄毛を引き起こす代表的な要因の1つに、男性型脱毛症（AGA）があげられます。通常、男性型脱毛症（AGA）は20代後半～30代にかけて発症することが多いとされていますが、近年では10代での発症も珍しくありません。

特に、10代後半から20代前半にかけて発症する男性型脱毛症（AGA）は、「若年性脱毛症」と呼ばれ、AGA発症者全体のうち約10%は10代で発症すると言われています。

若ハゲの症状

「若ハゲ」とは、一般的に10代～20代前半の若年層で、頭髪が薄くなる症状が見られる状態のことを指します。10代の若ハゲで見られる代表的な症状は、以下の通りです。

M字型脱毛：生え際を中心に、M字型に髪が薄くなる
O字型脱毛：頭頂部を中心に、O字型に髪が薄くなる
全体的な薄毛：髪全体のボリュームが減り、薄くなる

上記の症状は、中高年以上の薄毛の進行と同様に、少しずつ進行していくのが特徴です。

10代の若ハゲを引き起こす要因

若ハゲを引き起こす要因は、人それぞれ異なります。適切な薄毛対策を行うためには、まず若がげを引き起こす要因を知ることが大切です。ここでは、10代の若ハゲを引き起こす要因を一緒に確認しましょう。

男性ホルモンの影響

若年性脱毛症（AGA）による若ハゲの場合、DHT（ジヒドロテストステロン）という男性ホルモンの1種が要因であることが考えられます。

テストステロンという男性ホルモンと、5αリダクターゼという酵素が結合することで生成されるのが「DHT」です。DHTが毛母細胞の活動を弱めることで、ヘアサイクルを乱し、薄毛を引き起こすことがあります。

特に思春期を迎える10代は、男性ホルモンの分泌が活発になる時期です。DHTの影響を受けやすく、若ハゲを発症しやすい時期と言えるでしょう。

遺伝的要因

遺伝は、若ハゲを引き起こす要因の1つです。
特に、若年性脱毛症（AGA）による若ハゲの場合は、遺伝による薄毛の可能性を疑う必要があるでしょう。

男性ホルモンをDHTに変換する5αリダクターゼの活性情報は、優性遺伝子によって受け継がれます。両親のどちらかが活性を持つ遺伝子を持っていれば、子に受け継がれやすいと考えられています。

ただし、遺伝はあくまでも1つの可能性でしかなく、親族に薄毛の方が多いからといって、必ず若ハゲになるわけではありません。

頭皮環境の悪化

頭皮環境の悪化は、皮膚炎を引き起こし、若ハゲの原因となることがあります。特に10代は、ホルモンバランスの変化や皮脂の過剰分泌により、頭皮トラブルが起こりやすい時期です。

頭皮環境の悪化により発症しやすい代表的な皮膚炎は、以下の2つです。

	要因	症状
脂漏性皮膚炎	皮脂の過剰分泌により、マラセチア菌などの雑菌が繁殖することで炎症を引き起こす	・フケ・かゆみ・赤みなど
接触性皮膚炎	シャンプーやヘアケア剤、整髪料などが原因で、頭皮に炎症が起こる	・かゆみ・赤み・かぶれなど

生活習慣の乱れ

若ハゲを引き起こす要因は、もしかしたら不規則な生活習慣にあるかもしれません。10代は、学業や部活、プライベートなどで忙しく、生活習慣が乱れやすい時期です。若いから大丈夫と、不規則な生活を送っていませんか？

特に以下の3つの項目は、健康な髪の毛の育成を阻害するおそれがあります。普段の生活を振り返り、あてはまる項目がないかチェックしましょう。

【チェック項目その①】睡眠不足
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、髪の成長に欠かせません。睡眠不足は、成長ホルモンの分泌を妨げ、健康な髪の成長を阻害します。

【チェック項目その②】偏った食事
髪の成長には、タンパク質、ビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養素が必要です。偏った食事は、これらの栄養素の不足を招き、健康な髪の成長を妨げます。

【チェック項目その③】運動不足
運動不足は、血行不良を招き、頭皮への栄養供給を妨げます。

特に近年は、スマホの使用に注意が必要です。10代のスマホの使用時間は1日平均5時間半とも言われています。長時間のスマホ利用による眼精疲労からくる血行不良も、若ハゲを引き起こす可能性があることを知っておきましょう。

過度なストレス

多感な10代は、受験や人間関係、進路や将来に対する不安、容姿の変化などストレスを感じやすい時期です。

過度なストレスは、以下の要因で若ハゲを引き起こすおそれがあります。

血行不良
- ストレス状態が続くと、自律神経のうち交感神経が優位になり、血管が収縮して血行を阻害します。髪の成長に必要な栄養は、頭皮の毛細血管から血液を通して送られるため、血行不良は髪の成長を妨げます。
・睡眠不足
- ストレスは睡眠の質を低下させ、睡眠不足を引き起こしかねません。睡眠中には成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは髪の成長を促進するIGF-1という物質の生成に関わっています。睡眠不足は、IGF-1の不足を招き、健康な髪の成長を阻害します。
・ホルモンバランスの乱れ
- ストレスは、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、髪の成長を妨げることがあります。

精神的なストレスはもちろん、身体的な疲労によるストレスも若ハゲのリスクを高めるおそれがあります。

誤ったヘアケア

おしゃれに敏感になる10代は、ヘアケアにも気を使い始める時期です。外見ばかりを気にすることで、誤った方法でヘアケアをしている方は少なくありません。10代にありがちな誤ったヘアケアには、以下の通りです。あてはまる項目がないかチェックしましょう。

【チェック項目その①】過剰なシャンプー
過剰なシャンプーは、頭皮に必要な皮脂を洗い流し、乾燥を招きます。乾燥した頭皮は、バリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなります。

【チェック項目その②】不十分なすすぎ
シャンプーや整髪料の洗い残しは、毛穴を塞ぎ、炎症を引き起こします。炎症は、髪の成長を妨げ、抜け毛を増やします。

【チェック項目その③】ヘアアイロンやドライヤーの過剰な使用
ヘアアイロンやドライヤーの熱は、髪のタンパク質を破壊し、ダメージを与えます。ダメージを受けた髪は、細く切れやすくなり、薄毛の原因になります。

【チェック項目その④】髪を強く引っ張るヘアスタイル
髪を強く引っ張るヘアスタイルは、毛根に負担をかけ、牽引性脱毛症を引き起こす可能性があります。

上記のような誤ったヘアケアは、頭皮や髪にダメージを与え、若ハゲのリスクを高めます。

若ハゲを進行させない！10代から始める4つの対策

若ハゲは、早期発見・早期対策で進行を遅らせたり、改善したりすることが可能です。ここでは、若ハゲを進行させないために、10代から始めたい4つの対策を紹介します。

生活習慣の見直し

先述の通り、若ハゲを引き起こす要因として、生活習慣の乱れがあげられます。以下の点に注意して、生活習慣を見直しましょう。

・バランスの取れた食事
- 外食やコンビニでの買い食いはできるだけ控えましょう。特に髪の成長に必要なタンパク質、ビタミン、ミネラルなどは積極的に摂取することをおすすめします。
十分な睡眠
- 夜間のスマホ利用は避け、毎日7～8時間の睡眠時間を確保しましょう。
適度な運動
- 適度な運動は、血行促進やストレス解消に効果的です。休み時間などを有効に活用し、運動する機会を増やしましょう。
ストレスを溜め込まない
- ストレスは、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、若ハゲの原因となります。趣味や運動などでストレスを発散しましょう。