- 薄毛や抜け毛は気になるが、パーマをかけたいと思っている人
- パーマをかけることでハゲないか心配な人
- パーマ後のヘアケア方法が知りたい人
パーマは、カットやカラーリングだけでは解決できないような髪の悩みを解決してくれます。
- 毎日のスタイリングを簡単にしたい
- 大きくイメチェンしたい
- 髪のボリュームをアップしたい
など理由は人それぞれですが、パーマは男女問わず手軽に楽しめるおしゃれの1つです。しかし、薄毛や抜け毛が気になる方がパーマをかける際は少し注意が必要です。
この記事では、パーマとハゲるリスクとの関係性について解説します。また、パーマをかける際に気を付けたいポイントと正しいアフターケアについても詳しくご紹介します。パーマをかけることで、ハゲるリスクが心配な方はぜひご一読ください!
パーマをかけるとハゲるリスクがあるって本当?
結論から言うと、パーマをかけることは、薄毛になる危険性がある・頭皮へのダメージ強いとされています。
パーマをかけることでハゲるリスクが増す理由を知るためにも、まずはパーマの仕組みを知っておきましょう。
パーマの仕組み
パーマをかけるときは、「第一液」と「第二液」の2種類の液体を用いるのが一般的で、それぞれ異なる働きがあります。
パーマ液について:第一液の働き
アルカリ剤やシステイン、チオグリコール酸などの成分が含まれているのが第一液です。
還元剤に含まれるシステインやチオグリコール酸などの成分には、髪の毛を結合させる役割のシスチンを切断する働きがあります。第一液に大量に含まれるアルカリ剤により、髪のキューティクルが開き、システインやチオグリコール酸などが浸透しやすくなります。
パーマ液の独特なにおいは、シスチンの結合が切断されることで水素が加わり、独特のにおいを放つ物質へと変化することが要因です。においがすることで、薬剤がしっかり効いていると判断できます。
パーマ液について:第二液の働き
第二液には、酸化剤が含まれており第一液によって切断されたシスチン結合を再び再結合させる働きがあります。髪の毛がロッドなどで巻かれている状態で、再びシスチンが結合することでウェーブの形に固定されます。ストレートパーマは、ストレートの状態で再びシスチンを結合させ、真っ直ぐに固定します。
第二液は2回つけることで、シスチン結合がより強固に結合させます。
パーマはハゲるリスク、髪の毛が薄く見えるリスクがある
パーマは、髪の連続性を一旦断ち切り、再結合させて固定させるという仕組みであることが分かりました。
つまり、パーマをかけることで、髪の毛にダメージを与えるのは避けられないということになります。そのため、パーマをかけることで、抜け毛や切れ毛など髪の毛が薄く見えるリスクが高まることが考えられます。
パーマをかけることによる髪の毛に及ぼす影響とは?
パーマをかけることでハゲるリスクが増すといっても、具体的にどのような影響があるのでしょうか?ここでは、パーマをかけることで髪の毛に及ぼす影響について解説します。
髪の毛が細くなりやすい
パーマの仕組みで解説したように、パーマをかけるときに用いる第一液には、髪の毛の連続性を切断する働きがあります。第二液によって再び結合するとはいえ、髪の毛に与えるダメージは大きく、髪が細くなりやすいといえるでしょう。
髪の毛が細くなっても、量が多ければそれほど目立つことはありません。しかし、もともと薄毛や抜け毛が気になる方の場合、髪の毛が細くなることで髪のボリュームが減り地肌が透けてしまうことも考えられます。
また、パーマ液によって傷つけられた髪の毛は、水分量が減少し切れ毛の原因になります。髪の毛には再生能力がないため、繰り返しパーマをかければ薄毛のリスクはさらに高まるでしょう。
頭皮へのダメージ
パーマをかける際は、どんなに気を付けていてもパーマ液が頭皮に付着してしまいます。
パーマ液には強いアルカリ性のチオグリコール酸やカチオン界面活性剤、臭素酸ナトリウムなど、毒性の強い薬剤が含まれている場合がほとんどです。肌の弱い方や体調がすぐれないときなどは、パーマ液が頭皮に付着することで炎症を引き起こすケースも考えられます。
頭皮に炎症が起こった状態では、頭皮環境の悪化により、健康な髪の毛が育ちにくくなってしまうでしょう。
薄毛に気付きにくい
パーマをかけることで、髪全体の見た目のボリュームが増します。薄毛を目立たなくする目的で、パーマをかけているという方もいるでしょう。
しかし、薄毛を目立たなくするためにパーマをかけると、自分自身でも薄毛の状態が把握しにくくなってしまいます。当たり前ですが、パーマをかけたからといって、髪の毛の量が増えるわけではありません。
ぱっと見の安心感からヘアケアを怠ってしまえば、いつの間にか髪の毛が薄くなっていたなんてことも考えられます。
パーマをかけるときに気を付けたいポイント
パーマをかけておしゃれしたい、イメチェンしたいという方も多いでしょう。ハゲるリスクを承知の上でパーマをかけたい場合は、いくつか気を付けたいポイントがあります。
ここでは、パーマをかけることでハゲるリスクを少しでも回避するために気を付けたいポイントをお伝えします。
頭皮環境を確認する
パーマをかける前は、必ず頭皮環境を確認することが大切です。鏡を使って、頭皮に赤みがないかなどをしっかりチェックしましょう。
以下の項目に該当する場合は、パーマをかけるのは控えることをおすすめします。
髪の毛は、1日に50〜100本程度抜けるのが一般的です。抜け毛の量が気になる場合でも、正常の範囲内であれば問題ありません。しかし、ブラッシングや手ぐしをしたときに大量の抜け毛があるなど、いつもとは異なる状態の場合はパーマを控えた方が無難です。
また、以前パーマをかけた際に、パーマ液がしみたり頭皮に痛みを感じたことがある場合は、美容師に相談しましょう。パーマ液の種類を変更することで、問題のないケースもあります。
パーマとヘアカラーは同時に施術しない
パーマをかける際、同時にヘアカラーも施術したいという方もいるでしょう。しかし、ヘアカラーはパーマと同様に薬剤を使用するため、髪の毛や頭皮に大きな負担がかかります。
同じ日にパーマとヘアカラーを施術すると、髪への負担は増してしまいます。手間はかかりますが、なるべく別日に行うのがおすすめです。パーマとヘアカラーのどちらを先に施術するか、間隔はどの程度空けた方がいいのかなどは美容師と相談して決めましょう。
また、髪のダメージを最小限に抑えるためには、頻繁なパーマの施術は避けるべきです。髪の毛を休ませるために、最低でも1か月以上は間隔を空けるようにしましょう。
信頼のおける美容院で施術する
薄毛や抜け毛が気になる方の場合は特に、信頼のおける美容院を選ぶことが大切です。
今や美容院は、コンビニの数よりも多いと言われています。美容院とひと言でいっても、パーマを得意としている美容院やカットが上手い美容院、男性専用の美容院などさまざまです。
中には、薄毛相談が可能な美容院もあります。薄毛や抜け毛に理解の深い美容院であれば、安心してパーマをかけられるでしょう。薄毛の相談を他人に聞かれたくないという方は、完全個室の美容院がおすすめです。
なるべく髪にやさしいパーマを選択する
パーマとひと言でいっても、パーマ液の種類やパーマのかけ方などによりいろいろな種類があります。
代表的なパーマの種類と特徴は下記の通りです。
パーマの種類 | 特徴 |
---|---|
コールドパーマ | ・もっともメジャーなパーマ・ロッドに髪を巻きつけ、第一液と第二液を順に塗布して髪にウェーブをつくる |
水パーマ | ・水蒸気(スチーム)を利用してパーマをかける方法・ツヤを出しながら、カール感をつけられるのが特徴・地肌にやさしいパーマ液でありながら、パーマがかかりやすく施術時間も短めなのがメリット・髪質によってはパーマがかかりにくい場合もある |
デジタルパーマ | ・加熱できるタイプのロッドとパーマ液を使用してパーマをかける方法・一般的なコールドパーマよりもパーマが強くかかる・コールドパーマではかかりにくい髪質の方におすすめ |
エアウェーブ | ・ロッドに空気を送ることでウェーブを形作る方法・デジタルパーマのように施術中に熱を感じることがない・熱によるダメージを最小限に抑えられる・外国人風のやわらかいヘアスタイルをつくりたいときにおすすめ |
美容師と相談しながら、自分の髪質にあうパーマを選びましょう。
パーマをかけた後の正しいアフターケアの方法
パーマをかけることでハゲるリスクが増すとはいえ、アフターケアをしっかりすることで、ハゲるリスクを軽減させることは可能です。
いつも当たり前に行っているヘアケアが、実は間違っていて、抜け毛や薄毛をひき起こす要因となっていたなんてことも考えられます。正しいヘアケアの方法を分かっていない方は少なくありません。特に、パーマでダメージを受けた後の髪には正しいヘアケアが不可欠です。
ここでは、パーマをかけた後の正しいアフターケアの方法についてご紹介します。
パーマをかけた当日はシャンプーしない
パーマをかけた当日は、シャンプーは控えるようにしましょう。美容院でワックスやヘアクリームを使用してヘアセットしてもらった場合、帰宅後にシャンプーをしたいという方は多いでしょう。
しかし、パーマを定着させるためには、施術当日のシャンプーはおすすめできません。せっかくかけたパーマを長持ちさせるためには大切なポイントです。どうしてもシャンプーしたい場合は、翌朝にシャンプーしましょう。
パーマの持ちが悪いと、パーマをかける回数が増えてしまいます。できる限り、パーマを長持ちさせるためにも施術当日のシャンプーは控えましょう。
髪の毛や頭皮にやさしいシャンプーを使う
パーマをかけた後の髪の毛や頭皮はダメージが加わっているため、髪の毛や頭皮にやさしいシャンプーを選ぶことも大切です。
界面活性剤が含まれていないアミノ酸系シャンプーの使用をおすすめします。また、薄毛や抜け毛が気になる方向けの「薬用シャンプー」や「育毛用シャンプー」なども、髪の毛や頭皮に負担をかけないため安心です。
パーマ専用のトリートメントでケアする
パーマをかけた後は、髪のダメージを少しでも軽減するためにも、いつもよりも入念にヘアケアするようにしましょう。
パーマでダメージを受けた髪の補修のためには、トリートメントが効果的です。パーマヘア専用のトリートメントを使用することをおすすめします。パーマの持ちを良くし、傷んだ髪のキューティクルを補修する効果が期待できます。
しっかりと髪を乾かす
洗髪後はパーマヘアに限らず、しっかりと髪を乾かすことが大切です。頭皮が濡れている状態は、細菌の繁殖を助長し、頭皮環境を悪化させることにつながります。
ドライヤーをかける前に、タオルドライである程度水分を取ります。タオルに髪の毛を挟むようにして優しく水分を拭き取るのがコツです。ドライヤーは、全体的に熱が行き渡るように、頭から20~30cm程度離して根元から乾かします。全体的にまんべんなく熱が行き渡るように当てましょう。
パーマをかけた後の髪は乾燥しがちなため、ドライヤーの温度はあまり高温にし過ぎないのもポイントです。ある程度乾いたら、熱くなった髪の熱を下げるために冷風モードに切り替えて軽く当て仕上げます。
育毛剤を使用するのもおすすめ
パーマをかけたことによるハゲるリスクが気になる場合は、育毛剤を使用することもおすすめです。
育毛剤は頭皮環境を整えるために効果的です。パーマをかけた後の髪の毛や頭皮はダメージを受けているため、乾燥しやすい状態と言えます。育毛剤を使用して頭皮環境を整えてあげることで、薄毛や抜け毛を予防することが期待できます。
ただし、アルコール入りの育毛剤は髪の毛や頭皮の乾燥を助長させるため、パーマヘアには適しません。
抜け毛が止まらない時は専門家に相談を
パーマでハゲるリスクは少なからずありますがほとんど場合は一過性のものです。継続的に抜け毛が止まらない、薄毛が進行している場合は、別の要因で薄毛が進行していることが考えられます。
以下のような悩みを抱える場合は、まずは専門家に相談することが大切です。
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まとめ
パーマは、男女問わず手軽に楽しめるおしゃれの1つです。しかし、パーマをかけることで、髪の毛や頭皮にダメージを与え、ハゲるリスクが増すのも事実です。
薄毛や抜け毛が気になる方がパーマをかける際は、自分の頭皮環境を確認し、信頼のおける美容院を選ぶことが大切です。パーマにはいろいろな種類があるため、美容師と相談して自分にあった種類を選ぶようにしましょう。
また、パーマをかけた後はしっかりヘアケアしてあげることも重要です。今回ご紹介した正しいアフターケアの方法を参考にして、理想の髪の毛を手に入れましょう!