20代で抜け毛や薄毛に悩む方がいる一方で、年を重ねてもなお、ハリやコシのある太い髪の毛を維持している方もたくさんいます。このように「ハゲない人」には、共通の特徴があるのでしょうか。
本記事では、ハゲない人によくある共通点について解説いたします。
将来ハゲないためにぜひ知っておきたい対策方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ハゲない人の共通点を知って、自分にあった効果的な対策方法を見つけましょう。
ハゲない人によくある4つの特徴について
一般的に、加齢とともに髪の毛のボリュームは減っていく傾向があります。抜け毛や薄毛が気になる方なら、「ハゲない人」と「ハゲやすい人」の違いは気になるところですよね。
ここでは、ハゲない人が持つ4つの共通点を一緒に確認してみましょう。
1.規則正しい生活を送っている
ハゲない人の共通点として、規則正しい生活を送っているということがあげられます。毎日同じ時間に起床し、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日3食しっかり摂り、十分な睡眠時間を確保している方が多いのが特徴です。
健康的な髪の毛を育てるためには、栄養バランスの良い食事や質の高い睡眠が欠かせません。つまり、健康的な規則正しい生活を送ることで、髪の毛の育成にも役立っているということです。
2.過度な飲酒をしない
年をとってもフサフサの髪の毛を維持している人は、過度な飲酒をしない方が多いという共通点もあります。
体内にアルコールが入ると、肝臓で酵素が働いて「アセトアルデヒド」という物質に分解されます。アセトアルデヒドは、悪酔いや二日酔いの原因物質と言われており、体内で過剰に作られると睡眠の質を低下させます。睡眠の質が低下すると、髪の毛の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、アセトアルデヒドを分解するためには、多量のビタミンが必要です。髪の毛の成長に欠かせないビタミンが消費され不足することで、抜け毛や薄毛を引き起こすおそれがあります。
過度な飲酒をしないことは、健康な髪の毛を維持することにつながります。
3.喫煙の習慣がない
タバコは「百害あって一利なし」と言われるように、頭皮や髪の毛にも当然、悪影響を及ぼします。
タバコに含まれる成分「ニコチン」は、毛細血管を縮小させ血行不良を招く要因です。さらに、過度な飲酒と同様に体内のビタミンを大量に消費し、体内の抗酸化作用を低下させます。喫煙することにより、体内細胞の老化が加速し、髪の毛の成長にも悪影響を与えかねません。
ハゲるリスクが高まる喫煙の習慣がないことも、ハゲない人の共通点の1つです。
4.ストレス発散が上手
ストレスの多い現代社会では、仕事やプライベートすべてにおいてストレスから逃れるのは難しいものです。ハゲない人は、自分にあったストレス解消法を持っており、上手にストレス発散しています。
嫌なことを忘れて没頭できる趣味を持っていたり、スポーツで汗を流したりなど、こまめにストレスを発散しているのがハゲない人の共通点です。
ハゲやすい人によくある特徴について
薄毛は、加齢はもちろん遺伝や生活習慣など、さまざまな要因が複雑に絡みあって起こります。ここでは、将来ハゲやすい人の共通点をご紹介します。最近、抜け毛が気になるという方は、あてはまる項目がないかぜひチェックしてください。
1.遺伝による可能性
ハゲやすい人の共通点の1つとして、遺伝による可能性があげられます。
男性型脱毛症の「AGA」は、遺伝によって発症するケースが多いのが特徴です。男性のAGAの場合、主に以下のような遺伝的特徴があります。
上記の特徴をもった遺伝子は、母方の家系から受け継ぎやすいことが分かっています。母方の祖父がハゲている場合は、AGAが遺伝する可能性が高いと言えるでしょう。さらに、母方の曾祖父もハゲている場合は、AGAが遺伝する可能性は一段と高まります。
2.喫煙の習慣がある
先述の通り、タバコに含まれる成分「ニコチン」は、毛細血管を縮小させ血行不良を引き起こし、頭皮環境を悪化させるおそれがあります。頭皮環境の悪化は、抜け毛や薄毛を引き起こし、将来ハゲるリスクを高める要因です。
喫煙の習慣がある人が多いのも、ハゲやすい人の共通点です。
3.肥満体型の人
肥満体型の人も将来ハゲやすい人の共通点の1つです。
太っている人は、高カロリー・高コレステロールな食事で脂質や糖質を摂りすぎている傾向があります。高脂質・高糖質な食生活を続けていると、血液がドロドロになり、血行不良のリスクが高まります。
血行不良の状態では、健康な髪の毛を育てるために必要な栄養素や酸素が、頭皮まで届けられません。その結果、抜け毛や薄毛につながります。
4.頭皮が硬い
将来ハゲやすい人の共通点として、頭皮が硬いということがあげられます。
頭皮のやわらかさは、生まれながらの体質もありますが、生活習慣も大きく影響していることが考えられます。頭皮のやわらかさが失われる原因は、血行不良によるコリが主な原因です。日ごろから不規則な生活習慣を送っていると、血行不良を起こし頭皮が凝り固まり、抜け毛や薄毛につながるリスクが高まります。
5.ストレスを感じやすい人
実は、性格も将来ハゲやすくなる要因の1つとしてあげられます。些細なことでも気になってしまうような神経質な性格の人は、ストレスを感じやすいため注意が必要です。
ストレスを感じると、血行不良や不眠など、身体にさまざまな不調を招きます。特に、血行不良は頭皮環境を悪化させ、抜け毛や薄毛につながります。また、強いストレスを受けることで、円形脱毛症などを発症するケースも少なくありません。
将来ハゲないために知っておきたい対策方法
ハゲない人の共通点を確認すると、すべてにおいて頭皮環境に良いことばかりということが分かります。年をとっても、フサフサの髪の毛を保つためには、頭皮環境を整えることが重要なポイントです。
ここでは、将来ハゲないための対策方法をご紹介します。将来、ハゲないために、今できることを一緒に確認しましょう！
栄養バランスの取れた食生活を心がける
将来ハゲないためには、栄養バランスの取れた食生活が欠かせません。健康な髪の毛を育てるために、積極的に摂取したい栄養素は下記の通りです。
| 栄養素 | 主な効果 | 含まれる食材 |
|---|---|---|
| たんぱく質 | 髪の主成分 | 肉・魚介・大豆・乳製品・卵など |
| ミネラル（亜鉛） | たんぱく質の生成 | 海藻類・貝など |
| ビタミン類 | 血流促進・細胞活性 | 緑黄色野菜・バナナ・鮭・ゴマ・ナッツ類など |
上記を参考に、1日3食規則正しい食生活を心がけ、さまざまな食材からバランスよく摂取しましょう。洋食よりも和食を意識した献立を取り入れることで、良質なたんぱく質やミネラル（亜鉛）、ビタミン類を自然に摂取できますよ。
もし、食事から摂取するのが難しい場合は、不足している栄養素をサプリメントで補うのもおすすめです。
頭皮を清潔に保つ
頭皮環境を整えるためには、頭皮を清潔に保つことが大切です。毎日シャンプーしている人でも、実は、きちんと皮脂や汚れが落としきれていない場合もあります。
頭皮に皮脂や汚れが残っていると、雑菌が繁殖し、炎症が起きて抜け毛や薄毛につながるおそれがあります。ただし、皮脂や汚れが気になるからといって、洗浄力が強すぎるシャンプーを使ったり、1日に何回もシャンプーするのは注意が必要です。洗いすぎは、頭皮のうるおいを奪い、外部刺激から頭皮を守る必要な皮脂まで落としてしまいます。
頭皮のうるおいを守りながらやさしく洗いあげる「アミノ酸系シャンプー」で、1日1回丁寧にシャンプーすることをおすすめします。
喫煙や過度な飲酒を控える
先述の通り、喫煙や過度な飲酒は、健康な髪の毛の育成を妨げる要因になりかねません。将来のハゲるリスクを少しでも減らしたいなら、喫煙や過度な飲酒は控えましょう。
完全な禁煙が難しい場合は、まずは喫煙本数を減らすだけでも頭皮環境の改善につながります。飲酒に関しては、適量であれば問題はありません。1日のアルコール摂取量として適量の範囲は、以下の通りです。
過度な飲酒や喫煙は、将来ハゲやすくなるだけでなく、健康を害する可能性も高まります。飲酒は適量を心がけ、禁煙を心がけましょう。
睡眠の質を向上させる
将来ハゲないためには、ただ睡眠時間を確保するだけでなく、睡眠の質を向上させることが大切です。髪の毛の成長や頭皮の新陳代謝には、成長ホルモンが関わっています。
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、特に深い眠りについた時により多く分泌されます。睡眠の質を向上させることにより、髪の毛の形成に必要なたんぱく質の合成が活発になり、健康な髪の毛の育成を促進します。
就寝前はできるだけスマホの画面を見ないようにし、部屋の照明を落として静かに過ごしましょう。夕食はベッドに入る3時間前まで、入浴は2時間前までに済ませるのがベストです。
また、就寝環境を整えるのもおすすめです。エアコンや加湿器などで、温度や湿度を適温に保ちます。就寝中は、汗をかきやすいため、吸湿性や放湿性のよい寝具を選び、マットや枕は体型に合ったものを選びましょう。
ストレスを上手に発散する
ストレス社会を生きる現代人にとって、ストレスは避けられない問題の1つです。将来ハゲないためにも、自分にあったストレス発散法を身につけて、上手にストレス発散しましょう。
没頭できるような趣味を見つけたり、太陽を浴びながら身体を動かしたりするのもいいでしょう。家族や気の合う友人などとおしゃべりするだけでも、ストレス発散効果があると言われています。ストレスは溜めこまず、こまめに発散するのがポイントです。
まとめ
ハゲない人の共通点を確認すると、すべて頭皮環境に良いことばかりということが分かりました。年をとっても、フサフサの髪の毛を保つためには、頭皮環境を整えることが重要です。
抜け毛や薄毛が気になるなら、ぜひ今回ご紹介した対策を実践してみましょう。薄毛の進行が不安な場合や男性型脱毛症「AGA」などの遺伝的な薄毛が心配な方は、1人で悩むのではなく、専門的な知識が豊富なサロンやクリニックに相談するのもおすすめです。
